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2002.07.29 「チャリンコ盗まれました!」


またしてもチャリンコ盗まれました。
これで2台目です。

3号機となるチャリンコをカルフールにて購入したのですが、
「どうせ今回も半年くらい、長くて一年の命だな」
と思ったらとても上等なチャリンコを買う気にはなれず、
いちばーん安いものを購入しました。

価格は2号機の半額以下です。


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ボクは煙草を吸いますが先日面白いことがありました。

ボクはマルボロのライトを吸っているのですが、
中国産じゃなくてベトナム産を吸っています。

ベトナム産は特殊なシールが箱に貼ってあるんですね。

先日、
マンションのエレベーターに乗っていたらとあるオバハンに突然話しかけられました。

「あんた、04室に住んでる日本人でしょ」

「はぁ?」

「だからあんた04室に住んでるだろぉ?」

「何でそんなこと聞くんだよ、あんたと関係ないだろ」

「いいからいいから。あんた04室だろ?」

「そうですけど」

「ははーん。やっぱしそうか」

「だから何ですか」

「あんたさ、ここんとこ毎日クーラー使ってるでしょ、もったいない」

「はいぃ??」

「私もね04室なのよ。あんたは16階でしょ、あたしは1504なのよ」

「はあ」

「毎日クーラーの水が落ちてくんのよねー」

「あそうですか、すいません(プイッ)」

「いーやいや、いーのよいーのよ。ところであんたさ、煙草吸う?」

「吸いますけど」

「何吸ってんの?」

「オバチャン一体なんなのさっきからさー」

「いーからいーから」

「マルボロですけど」

「赤いヤツ?」

「いや白いライトです」

「あそお。」


このオバチャン何がしたいんだろうか。


「実は私ね煙草の卸売りをしているのよ。安く売ってあげるわよ」

「いくらですか?」

「あんた一箱何元で買ってるの?」

「10元です」

「私は9元で売ってあげるわよ」

「本当ですか?」

「本当よ。後でですぐ持っていってあげるから待ってて。5分以内よ」

「いやーボク今日用事があって、帰宅後すぐに出かけるんですよ」

「すぐ持っていくから!!」

そういってババァ とエレベーターで別れた。

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3分後ババァが現れた。

「これよこれ。絶対本物よ」

「本当ですか?」

「ちょっとあなたの煙草見せてくれる?」

「これですけど」

「あれ?これ?」

「はいそうです」

「本当にこれで良いの?」

「ええ、まぁ」

「あは。このベトナム産のヤツでいいの?」

「だって味は同じで安いから」

「なーんだそうなの。これもあたしあるわよ。これだったら8元で売ってあげる」

「ホンマですか?」

「ええもちろん。ちょっと待っててね、3分で戻ってくるから!」




かくしてババァは時間にルーズな中国人の常識をぶち破って1分30秒で戻ってきた。


「ハァハァ、んぐっ。こ、これよ!」

「息が上がっていますけど」

「ダッシュで来たからね」

「ご苦労様です」

「じゃあこれ1カートンで80元ね」

「安いなー」

「いいのよいいのよ気にしないで」


ボクは80元を払ってマルボロライトをワンカートン購入した。


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ババァが帰ってから煙草をよく見ると偽物だと言うことが分かった。

偽物を見破る方法でボクが知っているものには全部で3つの方法があって、
受け取りの時に確認した限りではクリアしていたのだが、
煙草の箱にはこう書かれていた。


「Products S.A.」


おい、
「U」が抜けてるぞ。


ボクがいつもの店で買っている煙草はちゃーんとU.S.A.になっていた。


確かにいつもの店で買っている煙草だって本物だという証拠はないけれども、
同じマンションに住むババァに
「絶対本物だから」
と言われて売られたものが偽物だと気持ちが沈む。

「またかよこの国は」

って感じである。



果たしてボクはその後部屋でクーラーをかけるとき

「えーい、下のババァの洗濯物の所に水が飛んでいけー」

と願うことしか出来ないくらいの小心者です。










2002.07.28 「南京2」


南京へは7年前に一度来たことがあります。

当時も虐殺記念館には来たのですが、





今回来たら記念館前は道路の整備工事中でした。

南京はこの7年の間に随分変わっていましたが、
虐殺記念館の前の道だけは独特の雰囲気があって、
タクシーで到着する前にも
「ん、もうすぐ虐殺記念館につきそうだ」
と思ったらすぐ記念館でした。





チケット売り場です。

なんかいかにもおどろおどろしい作りですよね。
演出ばっちりです。

チケットは一枚10元です。





右に木が3本立っているところが入り口で、
館内をぐるっと回ってくると左のドアが出口です。


忘れもしない7年前の同記念館での出来事。

陳列してある物や写真は本で読んだことのある物が多かったし、
こう言っては何だけど、
ボクの歳では南京大虐殺と言われてもあまりピンと来ず、
館内を廻っていても日本人であるボクに対して中国人の参観者も特に気にもとめていないと言うか、
そんなわけで、
「ふーん、こんなもんですか」
という淡々とした感じで館内を回り終えたんですね。

上の写真の出口の所に売店があって、
そこで記念に写真集とコーラを買って出口から出たんです。

コーラをグビグビ飲みながら歩き出そうとすると、
そこには現地の小学生達が何台もの観光バスで記念館を参観しに来ていたんですね。

遠足かなんかだったのでしょうか、
先生に引率されてたくさんのクラスの小学生達が今これから記念館に入ろうとしているところでした。

そこである小学生がボクのことを指さしてこう言いました
「あー、アイツ日本人だ!」

すると周りの小学生達も
「あー、ホントだホントだ。」
「アイツ良くこんな所に来られるよなー」
とか騒ぎ出したんですな。

担任の先生が
「コラあなたたちよしなさい!」
とか止めにかかっていましたけれども、
このことがあってボクは初めて、
この国の学校教育において日本人がどういう風に教えられているのかと言うことが分かったんですね。

大人は大人な態度を取りますが子どもは正直ですから。

あの時はさすがのボクもちょっとばかりショックでした。






記念館の中です。

記念館の中はオール写真撮影禁止です。

7年前もカメラは持っていったのですが一眼レフだったため構えなければ撮れないし、
シャッター音も大きいので写真は撮れなかったんですね。

今回はデジカメだったためモニター確認でたくさん写真を撮ってきました。
これらは後々貴重な資料になりそうです。


写真はかの有名な百人斬りについて、
日本の新聞が当時伝えたものを拡大パネルにして展示してあるものです。

中国人が座り込んで見入っています。





首を切られて丸太の上に晒されているという写真です。





切腹するときには介錯人が首を切開しますよね。

忠臣蔵のドラマとかで良くあるシーンですが、
自分で腹を刺し、
刺した刃物を更に自分で横にスライドさせて腹をできるだけえぐった後、
「じゃあ殺してくれ」
という意味の合図で首をスッと出すと介錯人が首を切り落として楽にしてくれるわけです。

首を切り落とすときには首筋の骨に刀が当たると首が落ちずに、
何度も何度も刀を入れ直さなければならないので、
斬られる方は相当の苦痛が伴うと言います。

写真は首切りの様子を撮影したものです。

この場合は切腹じゃなくて単なる首切りですが、
写真は大勢の前で
「首はここを斬るものだ」
と解説しているものと(中央左側)
今正に切り落として、
首が30cmほど前の空中で止まっている写真です(中央右側)






祈祷平和の文字が入り口近くにあります。

南京大虐殺ですが、
「あれは事実だ・でっちあげだ」
なんていう論争があります。

ボクはあったんじゃないかと思っています。
だからこそこういう記念館が建っているわけだし。

ただ、
殺された数が30万人というのはゲタを履かせているんじゃないかと思っています。

まぁそれは良いのですが、
上海出発前にこういう事がありました。

知り合いの南京人に聞いたんですね。
22歳の男の子です。

「ねぇねぇ、南京に行くんだけど。どこが面白いかな。」

「前原さんはどこが面白いと思う?」

「ん?それはどういう意味?ボクが聞いてるんだけど」

「いやー色々あるからなー」

「虐殺記念館はやっぱし外せないかな!!」

「はっはっは」

文章にするとちょっと意味深ですけど、
いたって普通の会話でした。


言うなれば、
アメリカ人の青年が広島の原爆ドームを観光する前に広島の若者に、
「ねぇねぇ、広島に行くんだけど。どこが面白いかな。」

って聞いてみた、
みたいに置き換えて読むと理解しやすいんじゃないでしょうか。

被爆世代はそりゃアメリカ人のことは嫌いな人もいるかもしれないでしょうけど、
その孫がアメリカを毛嫌いしているかと言えば、
必ずしもそうじゃないですよね。


7年前ボクの友人二人が南京に行ったときの話です。

タクシーに乗り虐殺記念館の行き先を告げると運ちゃんが
「おめーら韓国人か?」
と聞いてきたそうです。

「はいそうです」
と答えた彼らに運ちゃんが返した言葉は、
「そか、もしお前らが日本人だったらぶっ殺していたけどな!!」
だったそうです。

まぁ中国人でも南京人でも、
人によって世代によって色々あるということですね。


でもってまとめですが、
ボクは日本がこういうものに対して謝り続けるような体勢を作ってしまったらダメだと思っています。

ある二つの国の関係において、
どっちかが謝り続けているような状態って、
その先の未来にあまり良い関係が築けないと思うからです。

確かに最初の段階できっちり
「すんませんでした!!」
って謝ってその後の関係を築くってのは正しい道だと思います。

でも実際、
日本人の気質的にそれは難しいでしょう。

事実を認めることができない民族ですから。
特に自分にとって都合の悪いことは。

成功したことでさえ声高に騒がない民族ですからね。



ボクの中国に対するスタンスはこうです。

まず個人レベルで、
中国人の方から過去のことに対してゴチャゴチャと色々言ってこないこと。

その上で、
歴史的には過去悲惨なことがあったんだなと言うことを認識しつつ中国につくすというものです。

自分勝手な意見に聞こえるかもしれませんが、
素直な気持ちでこれが一番しっくり来ます。

たまにそう言うことに関してゴチャゴチャ言ってくる中国人もいますが、
そういうのは相手をしないことにしています。

でも大抵の中国人はそうじゃないですよ。
だからこそボクはこの中国で生活していけるような気がします。

朝鮮半島ではこういう関係はなかなか難しいと思います。



喧嘩というのは殴られたほうってのはその事をずーっと覚えています。
でも仲直りの方法の大前提として、
殴られた方がいつまでも相手のことを憎んでいたらその先は進まないんですよね。



ボクらは2002年の今に生きています。

日本と中国の歴史をひもとくと過去に中国が攻めてきて日本人を沢山殺したこともあったわけです。

その戦争からしばらくの間ってのは日本の社会でもこう言われていたんじゃないでしょうか。
「中国はひどい。中国人は最低だ、血も涙もない」

でもそれから何千年も経過した今、
その事実は日本の教科書には載っていますが、
その事で中国人を憎んだりしている日本人っていませんよね。

先の戦争で日本が中国に対して行った行為もそういうことです。


じゃあ翻って今ボクらは何をすべきかってことなんですが、
一言で現すのならばそれは、
「豊かで楽しい交流」
だとボクは思っています。

あったことを完全になかったことにするのはできないですし、
そういう態度も良くないですが、
あまり拘りすぎるのも良くないと思います。

お互いの関係が平和である今のようなときこそ、
積極的に互いの楽しい交流を図っていくことこそが重要ですよね。

この先日本と中国の間でひょっとするとまた不幸な歴史が繰り返されるかもしれません。
人間は愚かですから。

でもその時はまた、
しばらくしてからお互いに楽しい関係を築けばいいじゃないですか。










2002.07.25 「両津勘吉は実在します!!」


今年の2月1日のコラムでも触れましたが住んでいるところの近くに、
ボクがひいきにしている海賊版のゲームソフト屋があります。

プレイステーションの本体に改造を加えて海賊版ソフトでもゲームができるようにしたり、
海賊版のソフトもゲームにとどまらず、
日本のドラマやアニメーションなども豊富にそろっている店です。

彼ら曰く
「オレ達は上海のこの業界の元締めである」

本当か嘘かは知りませんが、
多くの他のお店が彼らからソフトを仕入れているのは事実です。



昨日このゲーム屋に友人を連れて行ってあげたんですね。

上海駐在が決まってこれから本格的に上海生活する彼にとって、
改造を加えたプレイステーションは欠かせないアイテムなのです。


お店に入ると、
店員とどこかの警備員が対戦型サッカーゲームをして遊んでいます。

周りには野次馬が大勢。


「これはウィニングイレブンか?」

「そうだウィニングイレブン6だ」

なじみの店員とそんなことを話しながらふと警備員に目をやると、
こやつの腕章には大きく「公安」と書かれているではないか。

なんと、
コイツは警備員じゃなくて公安局員だったのだ。

「あのー、ここって海賊版のソフトを扱っている店だよなぁ・・・・」


他の店員に目を合わせると、
「そうかそうか、コイツが公安局員だと言うことに君は驚いているのだな」
と言わんばかりに笑っている。


あたりめーだろ!

驚くとかそういう問題じゃなくてさ。



公安局員が仕事さぼって制服のまんま 海賊版ソフトの店で
店員と一緒にウィニングイレブンで対戦してんじゃねえ!!
(笑)




オンナ店員が公安局員にこういった
「ねえあんた、日本のお友達があんたのこと気にしているみたいよ、うふふ」

公安局員は無視してコントローラーに集中している。



ボクはおもしろ半分で公安局員に直接話しかけてみた。


「あんた公安のシト?」


ゲームに熱中しながら
「んだ」


「あんた仕事中でしょ?」


「あー、センタリング失敗!!」


「・・・・・・・・・・」


他の店員が
「ダメだよ真剣勝負の最中なんだから邪魔したらサ」


公安局員の腰にぶら下がったトランシーバーが突然
「ピ・ががー。えー長寧路3036号交差点付近にて人身事故発生。
要員は直ちに・・・」



公安局員
「いぇーい、3点目ぇ。うっほほーい!!」
(こぶし振り上げポーズ付き)


「お前はこち亀の両津勘吉か!」


漫画の世界を地で行ってくれるこの上海が
なんだか微笑ましく思えてしまったボク。


こうして上海の夕暮れ時刻は平和に過ぎていくのであった。










2002.07.23 「南京1」


ボクが以前からお世話になっている方が日本からいらっしゃいまして、
まぁ彼は仕事で上海へ来たのですが、
「どうせだからマエハラ君、一緒に南京でも行こうよ。通訳と案内よろしく」
つーことでその方と一緒に南京へ行って来ました。

ボクにとっては7年ぶりの南京です。

まず最初に行ったのが夫子廟ですな。







出発直前になって国際貿易センターの本屋さんでこっそり立ち読み記憶した地球の歩き方によると、
夫子廟は旧日本軍によって破壊されたものを戦後再建築したもので、
上海で言う豫園みたいなもんでしょうか、
夜になるとライトアップなどされて夜店などもたくさん出てしまう。

でも別になんということはない。



お次は中山陵へ行った。
ここは偉大なる孫文先生の墓だっけな。







ここは炎天下の中、
ただクソながーい階段が疲れただけでした。



←中間地点の休憩所で頂上付近を呆然と見上げる人たち。






でもやっぱり南京といえば
南京大虐殺記念館でしょう。



←日本人歓迎ムードばりばりの苦痛顔したお人形さん。





あー、
勢いで言ってしまった・・・。

南京の話にはなかなか日本人としては公の場では触れにくいのですよねー。

個人や民族によってそれぞれ想いも見解も違うし、
へたに触ると大やけどしかねません!!

まぁでも、
ボクぐらいの年代の人間(まだ20代)がどういう風にとらえているのか、
あんまりそう言うこと書く人もいないと思いますので、
書いてみるかな。

それは次回書くことにします。

結果を受けてあんましみんないじめないでね。
よろしこ!









2002.07.20 「中国ってやっぱし世界のどの国とも違うと思ったよ」


DVDとVCDの両方が見られるデッキを買いました。

ブランドは「歩歩高」というもので、
中国ではアーノルドシュワルツェネッガーが宣伝しています。

これがなかなか良くて、
何がよいかというとですね。

購入の際に売り場のババアにこう言われました。

「歩歩高は海賊版のソフトもお構いなしに全部見られるよ」



なるほど、
ボクは自分のプレイステーション2を改造していて、
名目上はどんなDVDでもVCDでも見ることができるというものだったんだけれども、
実際には見られないヤツもあったのだ。

歩歩高を買えば全てが見られるわけだな。
そして歩歩高を実際に持っている友人から確かにそのような事を聞いたような覚えもある。



ボクはババアに再度聞いてみた。

「本当に全てのソフトが見られるんだな」

「じゃあテストしてみるかい」

そういって取り出したのは、
なるほどいかにも町中で一枚数元で売っていそうなVCDソフトだった。

再生をかけるとちゃんと映るではないか。



立て続けにババア。

「これに200元足したら松下製のデッキが買えるよ」

「なに、たったプラス200元で!!
歩歩高と松下は何が違うの? 」

「製品の品質だよ」

なるほど、
説得力がある。

世界の松下だ。
間違いないだろう。

ちょっと待てよ、
松下製のデッキでも海賊版は閲覧可能なんだろうか。



ババアは言った
「いや松下製は海賊版を見ることができない」

なんだと。

「それに歩歩高のデッキだったらマイクが2本ついてくるよ。
それにカラオケCDソフトも10枚セットでついてくる」



おいおい、
こうなったら高いカネ払って松下買う意味なんかないじゃないか。

このコピー天国中国で海賊版が見られない。
値段は高い。
サービス商品もついてこない。

ボクが松下を選ぶ理由が一体どこにあるというのだ。

ボクは迷わず歩歩高をカートに入れた。



もし松下が海賊版もOKだったらそれは
「ウチの中国での製品は海賊版OKですけど、それ以外の国ではダメです」
というあからさまな二枚舌になってしまうので、
そうなることは考えられない。

だけれどもその一方でこの国では誰も本物のソフトなんて買うわけがないという、
既に当たり前の事実ができあがっている。

そうなってくると版権問題が発生するような商売をしている海外企業が大陸に乗り込んできて、
そこで中国の企業と市場競争しようと思った場合、
これは最初から負けが見えているようなものではないか。

いくら品質が良いと言ったって、
高くてしかも機能的に制限のあるデッキなんて一体誰が買うのだろうか。



つーか歩歩高ほどの大きな会社が、
製品発売状態から海賊版が全て見られるようなセッティングになっていること自体が不思議だ。

でも歩歩高買ってボクは満足しているけど。










2002.07.11 「パッシュイメージズの語源について」


パッシュの語源はカメラのシャッター音から来ています。

一般的にシャッター音は
「パシャッ」
とか
「カシャッ」
とか言ったりしますが、
それじゃ格好悪いのでパッシュにしたわけなんです。


ちなみにパッシュのロゴマークはボクの弟が描いてくれたものです。

カメラのレンズを正面から見たときみたいに
キラーンと光っているように見えるでしょ?

なかなか才能のあるヤツです。










2002.07.08 「チャプチャプ」


昨日プールへ行って来た。

上海の古北新区というところに名都城というマンションがあって、
毎年夏になるとここのプールに行くのが恒例だ。

入場料は一人50元。

友人にもらったクーラーボックスにローソンで買い込んだ飲料水をしこたま入れて、
監視員が
「飲み物持ち込んじゃダメです」
というのをぶっちぎってプールサイドで楽しんでいた。

チャプチャプと波立つ水の音を聞きながらサマーベッドに寝そべっていると、
胸元がじっとりと汗ばんでくる。

白黒黄色と様々な肌の色が混じり合った上海でもちょっと特殊なこのプールで、
近所の子ども達が歓声を上げて水遊びに興じている。

あーきもちい。


ボクもこれで上海は都合2年以上。
そんな中パッシュは今転機を迎えているような気がします。

変化は進化。

パッシュイメージズは変わり続けます。










2002.07.03 「全身マッサージ2」


先月のコラムの続きで、
全身盲人按摩に行ってきたことから。

ボクにはマッサージ自体が初めてだったから面白かったのだけれど、
全身マッサージ用のベッドというのは頭をおく部分に穴があいているんですね。


「はーいうつぶせになってくださ〜い」

とか言われてその穴に顔を突っ込み寝そべるのだけれど、
なんだか観光地に良くある顔出し記念写真用パネルにあてがわれているような、
ギロチン台に首をはめられているような感じで変な気持ちになる。


ボクのマッサージを担当してくれたのはファン君というボクとそう年の変わらない青年だった。
見ると彼は腰のベルトの所に時計をぶら下げている。

そしてそれが5分おき毎とかに中国語で
「ただいま午後7時30分です」
とか喋るわけである。

なるほど目の見えない彼らは時計を見られないかわりにこういうもので時を知るのだなと感心した。



昔ボクが上海に留学していた頃、
五角場というところに夜店が並んでいて良くクラスメイトなどと出かけていった。

そのときそこで購入した「TALK ABOUT」という名前の腕時計はボタンを押すと
「ただいま午後7時30分です」
とか喋ってくれて、
ファン君の腰時計を照明の落とされた薄明かりの中で見ていたら思い出した。

ファン君ら盲人の按摩師たちは時折自分の手でボタンを押してこまめに時間をチェックしている、
ここでなるほどと気づいたのだけれど、
マッサージというのは1セット45分とか時間がきっちり区切られているので彼らは、
「じゃ次の5分が経過したら肩のマッサージへ移動」
とかそういうことを判断するために腰鳴り時計は欠かせないアイテムなのである。



ファン君に聞いてみた

「ファン君、あなたは按摩師として何百人という人間の体に触れているはずです。
おまけにあなたの手の感覚は普通の人よりも敏感に感じるはず。
あなたの手で見た私の体は、
一体何歳くらいに見えますか?」

彼は
「20代後半」
とこたえてくれた。

正解じゃん。



ファン君はとても気の利くヤツで、
ボクのちょっとした体の反応に気づいて、
「痛いですか?」
とか
「こっちの方がこってますか?」
などと問いかけてくれる。

なかなか良いヤツだなと思ったけれども一つだけ気になったのは、
ファン君風邪を引いていたのだろうか鼻水をすする音がすごかったんである。



「こここってるんじゃないですか?ぢゅるる


とか。


「あ痛かったですか。 カフッ。じゃあもう少し力を弱くいきますね。んぐ


とか。




こうして話しかけられているときに鼻水すするのはまだいいのだが、
一心不乱にかれがモミモミしているときはすごーくその音が気になるんである。

マッサージというのは結構体力を使う大変な作業らしく、
だんだんファン君の鼻息が荒くなってくると。





「モミモミモミ、あふぅ。モミモミモミ



モミモミモミ、ケフッ、んぐ、ぢゅる、ハァハァハァ。モミモミモミ


モミモミモミ、ぢるるるるるっる、・・・・・・・ごっくん




おいおいファン君鼻水飲み込むなよ!

今日は早退して早く寝た方が良いんじゃないか?と思った。
いやそれ以上に、
頼むからボクの背中の上に鼻水を垂らさないでくれよと本気で心配した。



「じゃあ時間になりましたのでこれで終わります、ありがとうございました」

「ありがとう」


軽く会釈をしてサッサと引きあげていくファン君の鼻の頭は真っ赤っかだった。