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2001.12.31 「今年は突っ走った一年でした」


当サイトのリニューアルですが、
数日中にやりたいと思います。

2002年早々には新しいパッシュで皆さんをお迎えすることができるでしょう。

今のものと比べると随分イメージが変わりますが、
2002年は生まれ変わるパッシュイメージズと共に、
ボク自身も吸収と進化を多方面から行える年にしたいと思います。

パッシュを見てくださっているみなさん、
よいお年を








2001.12.26 「どういたしまして」


上海ではカメラのメンテナンスに困る。

日本ではメーカーに任せられるけど、
ここ上海にニコンのカメラ部門は来ていないから、
レンズのクリーニング一つ取っても面倒なんだなー。

カメラについたホコリを風で飛ばす「ブロア」というものも、
自分の手でシュコシュコやるものはあるんだけど、
これはとっても風が弱いので、
ベストは缶スプレータイプだ。

しかしこれが上海にない。
日本から持ってこようと思ったら
「高圧ガスを使っていて危険だから」
という理由で、
空港の怖いおねーさんに没収された。

「じゃあどうしたらいいんだよ」

困り果てて日本に戻った時ニコンプロサービスの人間に
「これこれこういう理由ですんごくカメラのクリーニングに困っている。自分でクリーニングしたいからあんたらが使っているクリーニング液を少し分けてくれ」
と頼んだら、
あっさり断られた。

プロサービスが使っている洗浄液は、
アルコールと特殊な洗浄液を彼ら自身で混ぜているもので、
この洗浄液が特注製の非常に高価なものなのだという。

門外不出のクリーニング液なわけだ。

ただ彼から、
「洗浄液が入っていなくてもアルコールだけでも十分」
という話を聞いた。

日本だったら
「無水アルコール」
というものを購入するとよいのだそうである。

ただし純度が99.5%以上のものが望ましいと彼は付け加えていた。
薬局に行くと売っているので、
カメラが好きな人は一度試してみてください。

ただボクはこれを中国で調達しなければならない。

無水アルコールってなんて説明すればいいんだろう。

日本の薬局で化学式を教えてもらった。
「C2H6O」

これを持って昨日中国の薬局に行ったら一発で商品が出てきた。
さすが音符と化学式は世界どこに行っても共通だ。

瓶には「酒精」と記してあった。
これはアルコールの意味。

「無水酒精」ではなく、
純度も95%しかなかったけれど買ってみた。

見たところ250mlくらいの瓶で4元でした。
「みたところ」としか説明できないのには理由があって、
瓶の側面に「重量200g〜400g」って書いてあるんです。

販売薬品の重量にこれほどまでの誤差をよんでいるとは、
さすがサバ読み国家中国さん!!
恐るべき国です!!(笑)

ただアルコールを買いに行った時面白いこともあって、
購入後店員のおねーさんに
「ありがとう」
といったら、
「どういたしまして」
という返事が返ってきた。

それを聞いた隣の同僚に
「あらまこの子、どういたしましてだってよ。いつも使ってないのにどうしちゃったの?」
と茶々を入れられていた。

本人は「テヘヘヘ」と恥ずかしそうにしていたけど、
どういう理由でも、
サービスが向上するというのは良いことだと思う。

はたしてこのアルコールを使って拭いたレンズは、
ピカピカになったのでありました。








2001.12.19 「スタンダード」


このところ世界では大きな事件が続いている。

ニューヨークの同時多発テロに起因するアフガンでの戦争はもちろんだけれど、
インドの国会議事堂襲撃事件とか、
アメリカが ABM 条約 (長距離ミサイル防衛構想) からの離脱を表明したりとか。

そんななか中国の報道を見ていると非常に面白い。

他の国がテロ関連の報道を繰り返すなか、
例えば中国中央テレビなどはトップニュースで

「今日、江沢民国家主席は中国広東省のある町へ訪れ以下のように演説した。第一、中国の将来の発展は、科学技術、バイオ技術、金融システムの・・・。第二、それら達成のために・・・・。第三・・・。第四・・・。地元の小学生達のパレードに出迎えられ江主席は・・・・・」

毎日こんなニュースばっかしなんである。

ある一つの出来事に対して、
報道機関がみな一様な伝え方しかしないのは問題だと、
日本国内でもいわれることがあるけど、
その問題とこれはちょっと違うと思う。

起きている出来事というのは現時点での超大国アメリカを中心とした世界的な軍事緊張状態なのだから。
そんじょそこらの事件とは質が違う。

フランスもドイツも韓国もフィリピンも、
ロシアでさえも触れているニュースに対して、
中国はまったくどこ吹く風。

このことについて先日、
上海の地下鉄の中で日本人の知り合いと話し合った。

その彼は笑いながら、

「ひょっとするとマエハラさぁん、間違っているのは中国じゃなくて、世界の方かもしれませんよぉ」

と冗談まじりにいっていた。

でもボクはそれをまともに受け取り、

「うん、意外とそういうこともあり得るかもしれない」

と思った。

アメリカ的なスタンダードが、
相対的な立場から見方を変えるとスタンダードではなくなってしまうということ。

これは十分にあり得る話だ。
こういう考え方はオヤジが良くボクに言って聞かす。

チャイニーズスタンダードという言葉はえてして馬鹿にしたような意味合いを込めて、
皮肉たっぷりにジョークの一環として使われることが多い。

しかし例えばだけれど、
この国が将来的にもっと力をつけ、
お金をたくさん持ち、
世界の中でリーダーシップを発揮するような国になっていたとしたら、
はたしてチャイニーズスタンダードに対してみそをつけたりするような意見は多数だろうか?

中国の国家主席が発する言葉を、
みな耳をすませて聞くようになるはずだ。

世の中の価値観なんて時の流れや力関係によって支配力が変わってしまう、
その程度のものなのかもしれない。

それにしてもこれだけ世界中がちょっとぴりぴりした今のような雰囲気の中で、
9 月 11 日以降の中国の対応を見ていると、
つくづく自分の意思や主張をどんな状況下においても曲げない国なんだなぁと思う。


こんどは話を変えて、
アメリカという国には一体どのような産業やシステムがあるだろうか。

広い国土を活かした農業、
世界のどこの国にも負けない軍事産業、
ジャンボジェットなどに代表される飛行機産業、
パソコンインターネット産業、
金融サービス業、
それと自由で合理的な社会システム。

アメリカの持っている力を考えると、
実は意外に少ないんだとボクは感じる。

アメリカと同じで中国も、
いまのところ自国の技術や産業があまりない国だ。

そのわがままさや交渉のうまさで色んなものを流動化させ、
アメリカのようなパワーゲームでこれからどんどん発展してゆく国だと思う。

これらに欠かせないのが言語取得の問題だ。

人や物やカネを流動化させるには、
多くの人間とコミュニケーションを取る必要がある。

その点中国人の言語取得能力は素晴らしい。

ボクは中国以外の国をあまり知らないので、
彼ら中国人のそれが抜群かどうかは分からないけど、
少なくとも我々日本人よりはうんと優れていると思う。

言語取得の才能は彼らにとって、
間違いなく今後大きな武器になってくると思う。

彼らは現在世界の主流言語となっている英語を我々より巧みに使うし、
さらに言えば、
なんといったって彼らの母国語である中国語自体が主流になりかねないパワーを秘めているから怖い。

まだまだ不備な部分はあるけれど、
銀行なんかのサービスにしたって、
例えば中国銀行を見ても、
街の至るところに 24 時間サービスの ATM があったりする。

24 時間 ATM は日本でも最近ぼちぼち見るようになってきたけど、
中国の社会システムとか、
10 年くらい前のこの国のことを思うとこれはすごいことだ。

中国で仕事をしてみるとそこに 「理屈」 や 「過程」 があまり存在しないことに気づかされる。

「それが良いものなんだったらそれで行こう」
とか
「良くなるためなんだからとりあえずやってみよう」
とか。

我々日本人が、
閉鎖的であり理屈っぽく固定的であるとしたら、
中国人は、
開放的であり理屈抜きであり流動的であると思う。

産業界で世界的規模での合併や提携が続き、
文化の面でも一個人の意見が世界中を駆けめぐってしまう今の世の中、
この広い世界で活き活きと渡り歩いてゆけるのは、
果たして我々日本人だろうか。








2001.12.15 「中国出稼ぎ日記」


秋頃にやろうと思っていたこのページのリニューアルですが、
現在着々と作業進行中です。

むちゃんこかっこよくなります。
しかも使いやすくもなってる。

まったくもって、うっとりするほどの出来映えです。
(ボクが作ったんじゃないけど・・・)

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/1103/kinsan/kin_000.html

話飛びますけど、
上記アドレスすごく面白いです。
ボクのオヤジが存在を教えてくれました。

『中国出稼ぎ日記』
っていう名前なんだけど、
中国に駐在しているハンドルネーム 「金さん」 が生活や仕事の中での出来事をせっせと書いているページです。

中国で仕事をしたことのある人だったら、

「おーおー、わかるわかるその気持ち」

ってのがたくさんあると思います。

ボクなんか読み終わるまでに何度、

「うんうん、そーだよなぁ」

って頷いたことか。

比較的若い方が書かれているようで、
(おそらくボクと大して変わらないと思うのですが)
中国大陸で日本のオジサン連中が、
中国のカラオケ小姐達に手玉に取られている様子が、
若い者の視点から見た文章で書かれていて、
思わずのけぞりながら爆笑してしまいますよ。







2001.12.14 「肉まんの旨い季節です」


今日の朝、
今年初めて氷が張っているのを見た。
いやぁ寒い。

上海は先日まで一週間ほど季節はずれの雨続きだった。
この雨で多少は大気の汚れがお掃除されたかもしれない。

加えてこの冷え込みだから、
今日の上海の空は比較的クリアに澄んでいる。

寒い方が空気は綺麗だし、
食あたりの心配もないから、
冬の上海も好きだ。








2001.12.10 「またでた発明」



まずは下記アドレスを見て欲しい。

http://j.people.com.cn/2001/11/27/jp20011127_11742.html

このヘビ型ロボット、
かの有名な先行者と同じで、
湖南省長沙の国防科技大学というところが開発したものだ。

競泳用プールで、
コースを区切る浮き輪型レーンのようなものがありますが、
この画像を見る限りボクにはその浮き輪にしか見えません。

鈴木大地が勢い余ってゴールした際に 「ぶち」 っと切れちゃった浮き輪、
に思えますよねこの画像。

ソニーやホンダがロボットを発表し、
最近はアメリカから 「ジンジャー」 なる素晴らしい乗り物が発表されるこの時代に、

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/ginger

たかが浮き輪になぜそこまで自信を持って、
「ヘビ型ロボットの誕生で中国のロボット技術は新たな段階を迎えた。」
と言い放てるのだろうか。

正直言ってバカにしたくなるような気持ちもあるけれど、
自国の文化や技術を何の悪びれもなくここまで言い切れるその態度。

「こんなロボットまだまだ」 とか 「中国人は理不尽な自己主張が激しく、わがままで子どもみたいなヤツが多い」 と言ってしまえばそれまでなのですが、
それらを最後まで押し切る彼らの態度や姿勢は、
ある意味でこの国を将来、
非常に強いものに変えてゆくような気がする今日この頃です。

良識上の善し悪しは別として、
この国には強い意志の力を感じます。








2001.12.03 「トヨタ」


今日のコラムは久々に長文ですよ。

今日、
上海の森ビル (現 HSBC 香港銀行ビル) に入っているトヨタ自動車の人間と話をするチャンスに恵まれた。
彼らと話をするのはこれで二度目だ。

以前にもここで話したかもしれないけれど、
トヨタはこの上海を中国市場の拠点として考えている。
正しいと思う。

他の自動車メーカーと比べると、
失敗をしないトヨタらしからず、
この中国における市場参入に後れをとったトヨタだけれど、
巻き返しに向けた準備は万端であると改めて感じた。

別にボクはトヨタ贔屓ではない。
いやむしろ好きではない部類の自動車メーカーに属するかもしれない。

何をするのにも失敗や大コケがなく・・・・・
分かりやすくいうと愛嬌がないのだ。

ボクら人間は根元的に、
失敗するものや人間に、
自分と照らし合わせた上で、
一種の共感というか同情というか、
親しみを覚えるものだとおもう。

トヨタにはそれが全くない。
優等生すぎて、
つけいるスキがないのだ。

まぁ、
そのあたりの議論は今日は触れずに、
上海におけるトヨタの話である。

今現在、
社会的に大きな影響力のないこの弱小サイト 「パッシュイメージズ」 だからこそ全てを暴露できるのだけれど、
来年トヨタは上海の外高橋にブランチを出す。

外高橋地区とは上海の保税区である。

つまり彼らは、
天津・成都にある工場から生まれてくる現地生産車はもちろんであるけど、
中国の WTO 加盟後をにらんで、
現在中国で生産されていないトヨタ車も、
バンバン輸入するたくらみでいるのだ。

香港にあるトヨタ現地法人の経営陣に、
中国は中南海出身の人間を招き入れたりと、
中国市場におけるトヨタの大爆走はヒタヒタと、
しかし現実性を存分に帯びて準備万端なんである。

さらにもう一つのトピック。

今度、
12 月 8 日 から上海で、
初の国際格式のモーターショウが行われる。

8 日からというのはプレスデイで、
一般公開は 10 日 火曜日から 16 日日曜日なんだけど、
自動車関係者ならば、
このショウは絶対に見た方が良い。

日本の雑誌社なども気づいていないけれども、
今回のショウは初の国際格式のショウなんである。

例えば、
現在の東京モーターショウは、
アメリカはデトロイト・ドイツはフランクフルトと並んで世界の三大モーターショウの一つに数えられるまでになった。
じゃあその変換点はどこであろうか。

もともと東京モーターショウは晴海で行われていた、
それが現在の幕張に移った際、
国際の冠がつけられ、
以後の経過は周知の通りである。

いままで上海のモーターショウは国際貿易中心横にある展覧中心で行われてきた。
ボクも行ったことがあるけれど、
大したことのないショウだった。

中国の現地生産車がずらーっと並んでいるだけで、
モーターショウが本来持っている夢や希望なんてものはまったくなかった。
しかし今回は違う。
海外メーカーの現地法人だけではなく、
純粋なる海外ブランドが出展するのだ。

9 月 11 日の事件という理由からアメリカのメーカーは出展しないのだという。
それでも東京のショウ (10月) にアメリカが出たのは、
その時点では既に出展が決まっており、
それ用の予算が組んであったからだと思う。

今回の上海にアメリカビッグ 3 は来ないけれども、
その他のメーカーは来る。

今回のショウは、
中国の自動車史の中において記念すべきショウになるに違いない。








2001.12.02 「休日」



この日曜日、
久しぶりにほぼ完全なる休みが取れた。

自宅で DVD を一本見て、
残りの時間は好きな本をしこたま読んだ。

ゆっくりと色々なことを考える時間もあって、
日本人であるこのボクが 2001 年の今現在、
上海にいることの意味を改めて考えることもできた。

今の自分のポジションをラッキーかもしれないと思い、
同時に、
何かを成し遂げられる勇気と確信がわいてきた。